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[带部分中文翻译]荒木老师的几次访谈

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发表于 2004-4-23 19:08:10 | 显示全部楼层 |阅读模式

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1993年的一次访谈

题目:『オーケン&飛呂彦の奇妙な世界~大槻ケンヂ対談~』

荒木 ホラーっていうのは知性に訴える部分とハートに訴える部分と両方あるから僕、好きなんです。

大槻 オカルトやホラー、例えば幽霊なんかでも僕、信じてないんですよ。でも、好きでしょうがない。



大槻 実は僕は「ジョジョ」を読んで一番思った事はあれなんですよ。何かウオ~ッとやる気になるなという。俺もやらねば~。何かやらねば~みたいな。僕はミュージシャンというか、バンドをやっているんですけども、実は本も書いているんです。で、ある雑誌に書くんで、集中しなくちゃならんと思って、4日間位マンションにこもって執筆してたんですけど、もう~…!僕ね、バンドをやったり、映画に出たり、テレビに出たりとか色々やっているんですけど、バンドが一番楽。もう「物語」を作るというのは辛いですね。

荒木 でもね、その壁なんですよ。辛い、っていう壁を越えると楽しいんですよね。

大槻 それでその時にちょうど「ジョジョ」を読みまして、う~むと。

荒木 でもね、私もほんと、曲からとかいっぱいヒントを得たりしますよ。

大槻 僕思ったんですけど、ディオって言うのはロニー・ジェイムス・ディオで、ジョジョは『ゲットバック』に出てくるジョジョですよね。

荒木 そうです。いっぱいいますよ、もう。何かね、ロックとこういうホラー的なものっていうのは、子供の時からビビッと来まして。僕は70年代位から聞き始めたんですけど。昔はジャケットってその曲のアーティストを撮ってたんですよね。ところが、70年代に入ってから急に悪魔的なものをジャケットに押し出すんですよ。マーク・ボランとか、キング・クリムゾンとかね。タイトルも「地獄のハイウェイ」とか「悪魔の頭脳選択」とか、そういうのがあって、何でか知らないけど、本能的にバシバシッってきちゃって。音楽よりもジャケットで買ったと言う方がいいんじゃないかという。

大槻 僕もそうですね。ジャケットで買ってました。

荒木 ワルの魅力というか、悪魔の魅力みたいなね。そういうのが、僕、きましたね。

大槻 「ジョジョ」では、どっちに肩入れしてかいているっていうのはありますか? やっぱ悪の側?

荒木 いや、一応全員に思い入れして書くんですけど、悪の方が楽しい時もありますね。何か自分が変態みたいに思われると困るんですけども、異常性とかを追求したりするんですよ、殺人鬼とか。

大槻 ああ。前の方に切り裂きジャックも出ていますよね。

荒木 ええ、出てきましたけど…。もうちょっと現代サイコホラー的な、ああいう異常心理を書きたいんですよ。

大槻 そういえば、去年、これは僕はきたな~って言う凄い事件が、ありまして…。今時、祈祷師が、悪霊がついたとかいう人をお払いだとか言って、ポカポカ叩いて、殺しちゃった事件なんですよ。

荒木 知ってます。きてますよね。

大槻 こういうのが僕、好きなんですよね。幽霊とかオカルトとか、そういうものを僕、信じていないんですよ。もうほとんど信じていないんだけど好きでしょうがない。

荒木 一応、「ジョジョ」なんかではオカルトどっぷりではなく、境目みたいな所にいるように心がけてて、完璧にあっちの世界にはいかないようにしてるんですけどね。たとえば、あのドアの向こうに誰がいるのかなとか、そういう怖さを追求するような所ですよ。

大槻 あのドアの後ろですか?

荒木 そう。窓からカーテンがチラッと動いたりすると怖いじゃないですか、ああいう感じですね。

大槻 いかりや長介がいる。(笑)
たとえば、僕がそこに何があるんだと思ってバーンと開けたら、長さんがいて「ウオ~」とか。(一同大笑)

荒木 でも、そういう意外性って、「物語」を作る上で必要ですよね。



荒木 「物語」は行きあたりばったりに考えてます。描く感じはライブ的とか日記的なんですよ。

大槻 乗ってきたらあの・・「無駄無駄無駄」とか喋りながら書いてません?



大槻 僕は宇宙人とか信じていなかったんですが、ある時、南山宏先生の本を読んでガ~ン、ときましてね。それ以来、僕、UFOオタクなんですよ。

荒木 あの写真ビックリしたなあ。火星表面のピラミッドの写真。

大槻 ああ、あれね。でも、あれ、笑っちゃいますよ。

荒木 トリックなんですか?

大槻 トリックというか、心霊写真といっしょで、何かこうクニャクニャした岩がただ顔に見えるっていうのがあるじゃないですか。Kさんていう自称科学ジャーナリストがいるんですけど、その人が、実は月はUFOの秘密基地だったと言って、月の写真をいっぱい出して、クレーターとかの上から字をなぞって、ここにUFOが何機置いてあるとか、ここに秘密基地があるとか、絵にかくんです。そういわれりゃそう見えなくもないけど、岩の写真とか、遠くからのしかもよくわかんない写真で、ここに人の顔があるかなあと思えばそう思えちゃうじゃないですか。そういう感じですよ、あれって。

荒木 やばいですよね。

大槻 そういうパラノイア的なというか、集中しまくっちゃって、その世界に完全に入っちゃって、何かもう逸脱しちゃってると言うのかな、そういう人っているじゃないですか。特に作家の方って。だから、実は僕はお会いするまでは荒木さんもそういう方だったらどうしようかと、ちょっと怖かったんですけども。

荒木 ご期待に添えませんで。(笑)

大槻 いえいえ。いやあ、安心しました。何か、いきなり「けさもディオが来てね」とか言い出されたりしたらどうしようかと。でも、あるじゃないですか。例えば、前にアニメ化もされた『幻○○○』を書かれたHさん。あの方もどんどん、うお~っていっちゃう人で、すごいんですよ。

荒木 実際の人がですか。

大槻 Hさんは「ウ○○ガイ」って作品を書いてらっしゃって、僕も大好きなんですけど、その作品の主人公がどこかで実在するような気がずっとしてたんだそうですよ。で、何とある日、家にその主人公だと名乗る人間が来ちゃったんですって。とても犬○○とは思えない普通のおじさんだったらしいんですけど。それでHさんは、最初はこいつはただのパラノイアだろうと思って、でも怖いから話してたんですって…。でも、Hさんは話してるうちにこいつは本物だと思っちゃったんですね。それで恐るべき事に、ある雑誌で編集者立会いの下、対談してるんです。(笑)

荒木 じゃ、今まではその…テレパシーみたいなものをその人から受けて書いていたと。

大槻 そう。それで僕、その話をUFO研究家の知人に話したんですよ。そしたら、そのSさんていう方が、「いや、僕も実はHさんのブレーンとして超能力とかの資料集めをしていたんだよ」とか言い出しまして、「だから、僕もその犬○○さんに会いましたよ。見て下さい。サインをもらったんですよ」と。(笑)見せてもらったら確かに『犬○○』とサインに書いてあるんですよ。どうします? ある日荒木さんのお宅にジョジョが訪ねてきたら!

荒木 今の話、すごいリアリティがありますね。

大槻 荒木さん、それはあともうちょっとですよ。ジョジョが訪ねてくるまで。

荒木 でも、犬○○は僕も好きだから、実際にいるような感じはしますよね。

大槻 そういうふうになってきちゃうんでしょうね。あと、凄いのが…。



ここからは余りにも過激なため、掲載できません。あしからず。



大槻 でも、僕も何年か「物語」を作って数年後に終わらせた時に主人公が訪ねてきたとか言う人になってるかも知れないですね。

荒木 でも、私の所にも、どうして波紋って知ってるんですかと言う人が来ますよ。私がやっているんだって。

大槻 ほ~ら。あと数年後、ジョジョが訪ねてきますよ。

荒木 その時は紹介しますよ。



大槻 「ジョジョ」はアニメ化というのは?

荒木 今やってます。

大槻 もう始まってるんですか?

荒木 ビデオです。けど、このシナリオの出来がいいんですよ。何か僕自身が書いた訳じゃないんだけど、自分が書いたような…。

大槻 あ、それは見てみよう。

荒木 面白いですよ。ガンガン来る話になってて。

大槻 声の印象とかはどうですか?

荒木 そういうのは全然気にしないです。男が女の声してたらちょっとあれですけど。

大槻 それはまずいですよね。

荒木 あと、ジョジョが「ルパン三世」の声してるとか、「サザエさん」の声してるとか。

大槻 でも、それ、いいなあ。すごくいいなあ。ディオがマスオさんのあの声で「無駄無駄無駄ーッ」とか。

荒木 「ドラえもん」の声とか…。

大槻 でも、そういう意外なキャスティングというのも…。

荒木 いいけど、それはカルト作品になっちゃうよ。

大槻 例えば「サザエさん」で波平の声が「ルパン三世」の声だったりする訳ですよ。それは見てみたいなあ。

荒木 あとものまねの人にやってもらうとかもいいですね。

大槻 あっ、すごい似てる人がいるんですよ。広川太一郎のまねをする人で。ほんと、例えば、ルパンの声が広川太一郎だったりしたら。それこそがまさに日常の中の異常ですよ。何よりも。例えば、ある日テレビをつけたら、ルパン三世の声が全然違う!

荒木 いいですねぇ。

大槻 星一徹の声だったりしたら気絶しますよ、一億人がテレビの前で。

荒木 電話が殺到するでしょうねぇ。

大槻 サザエさんの大山のぶ代も見たいな。僕もいつかそういう「物語」を書きたいなあと思っているんですけどね。

荒木 書けると思いますよ。

――では、最後にお二人から読者へのコメントを…。

大槻 4月に「UFOと恋人」というアルバムが出るんですよ。まあひとつよければ買っていただけたら…。そして僕は真剣に、あと十年二十年かかってもいいから「物語」を作りたいと。でもやっぱり小説か映画とかいう手段になるんだろうなあ。

荒木 そうですね。月並みですけど、頑張りますかな。「ジョジョ」もアニメの他にもファミコンや小説になってますけど、そのどれにも本家のマンガが負けないように書いていくつもりです。

――本日はどうもありがとうございました。


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 楼主| 发表于 2004-4-23 19:08:44 | 显示全部楼层

[转帖]JOJO百科事典之---荒木老师的几次访谈

1995年
少年周刊的访谈
题目:『ホップステップ賞~漫画家のスタンド~』
スタンド名「キャラクター・ミラクル」
能力:漫画の“核”ともいうべきキャラクターを、魅力的かつ強力にできるスタンド。この能力は、漫画家には絶対必要なものだ。


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印象に残るファッションでキャラを作るのも手だ。その人物しかしないような髪型や小道具で特徴を出す。漫画の中なら左図の様なドハデな奴も、そんなバカそうには見えなかったりする(見えるか?)。男だか女だか分からなくするのも荒木飛呂彦は好きだ。そして、左図の様な奴が、けっこう地味だったり古風な考え方をしていたりするとオモシロイと思う。



スタンド名「アイデア・パラダイス」
能力:作品に個性=自分らしさを付加できるスタンド。この能力を身につけないと「ありがちな作品」と評価されることが多い。


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私、荒木飛呂彦は「自分の生活」と「マンガのアイデア」が一致するように心掛けている。どーゆーことかと言うと、それがSFであろうと奇妙な物語であろうと、物語内の主人公たちが思っていることや行動の理由は、作者が生活の中で感動したり体験していることと一致する、ということである。そのほうが作品に自分らしい『魂』がこもる、と思うからである。

担当編集 いやあ~~ おもしろいッ!いいっスねェ――――ッ この作品はいいッ!!
マンガ家 ム!この担当いつもと態度が違うぞ ぼくを誉めすぎる。なにか あやしい。なにか ヤバイ事が起ったのか?まさか こいつ 家族を人質にとられ 「ほめ殺せ」とおどされているのか?いや それよりも同じ顔した別人かもしれない… 宇宙人に体をのっとられたのかもしれない



スタンド名「アングル・スナイパー」
能力:いわゆる演出力のこと。この能力が備われば、作品自身が持つ魅力を何倍にもできる。想像力と観察力がこの能力の鍵だ。


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JOJOは「奇妙な冒険」をテーマに描いている作品なので、当然、絵にも現実の中の「非現実」な魅力が必要になってくる。だから、場面によっては、ふだん人間の目の高さでは見ないような構図の絵を描いたりする。左図のような構図の絵は、日常では決して見ない構図である。
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 楼主| 发表于 2004-4-23 19:09:03 | 显示全部楼层

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1996年
少年周刊的访谈
题目:『ホップステップ賞~先生への質問~』
Question キャラクターの顔は描けるのですが体を描くのが超苦手な僕…。写真集を見ながら描いたりしてるんですが、動きや迫力のあるシーンなどはまるでダメ。荒木先生、助けてください。(埼玉)S.S.

Answer 絵については、もう本当に描いて描いて描きまくるしかないと思います。どこからの視点でも人物をきちんと描けるようなデッサン力がつけば進歩は早いのではないでしょうか。動きや迫力のあるシーンについても、きちんとしたデッサン力がなければ、望むべくもありません。とにかくふだんから人をよく観察し、立体的に人物をとらえる練習を積みましょう。あとは努力とセンスしだい!



Question Aアシスタント志望なのですが、先生はAアシスタント経験がありますか!?また、Aアシスタントは締切り前になると、とても忙しくて寝る間もない、という話をよく聞きます。Aアシスタントの生活の実態、利点などを教えて下さい。(宮城)M.J.

Answer 私自身は、手伝い程度のアシスタント経験しかありません。現在の私のアシスタント事情は安定していて、休みは多いし肉体的にもきつくありません。締切り直前でも徹夜はしません。昔のアシスタントのイメージとはかなり違います。アシスタントの利点と言えば、最も大きいのが作家の技術を学べる事。空いた時間に自分の作品を描きながら、プロのテクニックを盗む事ができるのです!



Question H☆Sホップステップに応募しようと思っているのですが、描き始めると途中で他の作品が描きたくなってしまいなかなか一本の作品になりません。悩んでいます。何か良いアドバイスをください。(埼玉)S.T.

Answer 作品を描いているうちに他のものを描きたくなるというのは、テーマが弱い――もしくはテーマがないという事でしょう。自分の作品を通じて「これを言いたい!」というものがないのです。それを打開するには、まずは魅力的な主人公のキャラを考えましょう。「こんな奴がいたらいいなあ」と、描く本人が思えるキャラを創造するのです。それから、原稿を描き始めたら迷いは捨てよう!



Question 漫画を描きたいのですが、ネタがありません。映画などもできるだけ観るようにしているのですが、なかなか…。先生のキャラやネタはどのように生まれるのでしょうか?教えて下さい(千葉)I.A.

Answer ネタがないので映画を観る、という発想自体が間違っていると思います。私のように、「映画が好きでたまらない!」と思えるくらいになりましょう。映画に限らず、面白そうな本やイベントがあれば何にでも飛び付かなければ、新しいアイデアは生まれません。キャラクターの作り方は、まずは実生活を中心に。自分自身や友達をよく観察し、それをモデルに肉付けしていくのが近道でしょう。



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荒木賞
(作者・作品名・あらすじ省略)

<講評>キャラをひたすら描いている点に好感。表情などに画力も感じる。Gギャグ作の割に、話がまとまりすぎ、オチが見えてしまうのが残念。



審査を終えて ~次回こそ待ってるぜ!!~
“こいつはスゴイ”というダントツ作品はありませんでしたが、バラエティに富んだ作品が多く楽しめる選考でした。漫画というものはおきまりの話・絵柄・手法というものは無いのです。むしろ新しい漫画で、読む人を驚かせたいという意欲こそが、次代の傑作を生むのです。つたなくてもいい。次回こそは、僕を驚かせてくれる新しい漫画の実践を試みる新人の出現を見てみたい。頑張れ!!

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 楼主| 发表于 2004-4-23 19:09:27 | 显示全部楼层

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2000年
BUZZ-rockin'on增刊访谈
题目:『I CARE BECAUSE YOU DO~荒木飛呂彦インタヴュー~』
たまには音楽畑以外にも、いろんな人に会って、いろんな話を聞いてみたい。だって、僕らは生きてるんだもん! というわけで今回から始まった新コーナー。第1回目は漫画家の荒木飛呂彦先生です。

 おそらくロック・ファンには既におなじみであろう『ジョジョの奇妙な冒険』。何世代にも亙る数奇な運命と血の物語を、緻密な構成と筆力で描き出す少年ジャンプ連載の傑作カルト漫画である。さらに登場人物が次々と繰り出す異能力=「スタンド」に、ロックの名作や偉人の名前がガンガン出てくるのも人気の的。「レッド・ホット・チリ・ペッパー!」「スティッキィ・フィンガーズ!」「セックス・ピストルズ!」という雄叫びと共に発現する奇怪なフォルムの能力達。現在シリーズ第6部「ストーンオーシャン」での新展開を見せている『ジョジョ』ですが、大のロック・ファンである荒木先生にその作家性の根拠と、今回の特集にちなんだ「あなたにとってのヘヴィ・ロックの名盤5枚は?」を尋ねに会ってきました。

●今日は荒木さんの奇妙な作風がどのように生まれたかというのをお聞きしたいなと。

「どういう感じかなあ。梶原一騎のスポーツ根性――『巨人の星』とか『柔道一直線』の主人公がどんどん成長していくストーリー、それが子供ん時に凄い好きだったですね。と同時に横山光輝と白土三平の忍者マンガというのがあって。白土三平だと『カムイ外伝』とか。横山光輝は『仮面の忍者赤影』『バビル2世』とか。その2つが好きだったんですけど、梶原一騎の方は主人公がどんどん成長していくタイプのストーリーっていう。横山光輝タイプの作品というのはサスペンスとトリックっていうか。子供ながらにも、『こういう2つのタイプみたいなのがあるんだな』みたいなね」

●漫画好きの内向的な少年だったんですか。

「いや、普通です。私は剣道やってたんですけど、試合が凄いヤで。もう相手の気迫みたいなのが嫌なんですよ」

●じゃあ何で剣道やってたんですか。

「なんか、『おれは鉄兵』読んでて」

●ははははは!

「自己鍛錬ですね。自分の成長の為に試合してるっていう感じで、自分は闘いを描いてるんですけども。弱かった自分がね、相手に勝つっていうよりも己に勝つ為に戦うっていう。あと闘う時も、根性とかで勝つのはね、あんまり自分は嫌なんですよ。やっぱりワンランク精神がアップして、それを手に入れて倒すとかね」

●「スタンド」って発想もそういう事だと。

「そうです。今まで念力っていうと『うん』って念じてバカッて石が割れたりするんだけど、守護霊みたいなのが後ろから出てきて、本当は見えない心が出てきてそれを割るっていう、そういう発想なんですよ」

●僕は最初『ジョジョ』読んだ時「面白いけど変な漫画だなあ」と思って。アンケートの結果にシビアであるとされてるジャンプだったら、あと何回で終わっちゃうんだろうと思って読んでたとこあったんですよ。

「そうですねえ。その辺もギリギリのところでやってたかもしんないですね。でもとにかく描きたい事はいっぱいあったから、自分では終わる気全然ないですよ。やっぱり善の象徴と悪の象徴の闘い…その精神性ですね。1話目の辺りはちょっと肉体的なんですよ。当時シュワルツネッガーとかスタローンとか、映画でマッチョな男が出てきて闘う話が大ヒットするんで、それにあやかったのか何だか自分もその方向に行ってたんですけど、やっぱりその精神性みたいなのが頭にもたげてきまして、第3部のような感じになったんですけど。だから最初はマッチョの肉体を追及してたんですよ。肉体の極限ていうか『どこまで人間は肉体的にいけるか』みたいなね。それが精神性になった時にかなり広がってったっていうか。で、第3部の空条承太郎の時に苦労したのは――ディオっていう敵が最後にいるんですけど、そのディオを見せるとね、読者は空条承太郎対ディオの闘いを期待しちゃうわけですよ。その間どうでもいいわけ、その手下は。だからディオをなるべくとにかく出さないっていう。あれはかなり苦労したんですよ。いろんなマンガ見てても――ラオウが出るともうラオウなんですよ」

●はははは。

「ケンシロウ対ラオウで。その間に出てくる敵はね、あんま興味ないわけ。だから出しちゃダメなんだなと思って。私はむしろ道中記を描きたいのに、それなのに最後の敵を出しちゃうんじゃもうとにかくダメ。ダメっていうか、ストーリーはかなり苦しくなるっていうのは思いましたけどね。あとトーナメント式にしなかったっていうのかな。どんどん上に上がってくってタイプにしないで、すごろく的な――水戸黄門的な『ここではこの敵、ここではこの敵』っていう。で、強さは関係ないっていうか」

●強さは関係ない?

「キャラクターなんですよ。敵の強さで描くと、前より強くなきゃいけないんですよ。そうするとバブリーな話じゃないですか。最初の敵より強い敵、強い敵って、最後はこんな膨らんじゃって収拾つかなくなるんで。強いキャラクターもあれば、ちょっと弱めでずる賢い奴もいて。まあそれにスタンドっていうアイデアがハマったっていうところがあるんじゃないですかね」

●スタンドのネーミングとは別に、作品そのものに自分のロック観っていうのが影響与えてるなあって気はします?

「あのねえ、マンガを読むテンポってあるんですよ。ページをめくってトントントントントンみたいな。リズムっていうのが。そういうのがロックのリズムで。だからトトトトトトトトトトンッとかね。ドドドドドドバコッとかね。ゴゴゴゴゴゴゴゴドーンとかね。バキューン!とかね」

●ははははは。

「あとはまあミュージシャンの伝記とか読んで、『この人はこういう事考えてんのか』っていうのがキャラクターに反映されてたりするのはあるかもしんないですけど。ジミ・ヘンドリックスとかね。ロックじゃないけどモーツァルトとか」

●そう言えば、荒木先生の描くキャラクターって何となくみんな悲しげですよね。ハッピーなキャラっていうのは――。

「あんまないかもね。やっぱそれじゃないと面白くないんですかね。編集者でね、『生きてるのがつらくなるような作品読みてえよな』とか言った人がいてね。例えば、スティーヴン・キングっていうキャラクターっていうのは、なんか生きてるだけでその存在が悲しいやないかみたいな。その人がそこにいるだけで悲しいんですよ」

●そういう影とか悲しさとかを必ず抱えてるキャラクターを描いてると同時に、少年の成長みたいなのを前提にしてると。じゃあ成長していきながらも、最終的なハッピーにはならないのかな、みたいな。

「うーん、でもまあ一応何かを掴んでると思いますけどね。あんまり不幸になって終わってるっていうのはないと思いますけども。一応これからも課題を抱えながらも、一つの敵はクリアしていくんだろうなっていう、そういう感じですね。でも物悲しい感じは絶対いいですね。音楽もそうですけども。『切ないなあ』みたいな」

●実は荒木さんの作品って、いたるところにユーモアがあるじゃないですか。あんまりそういう笑いの点って指摘されてないんじゃないかなと思うんですけど。

「ギャグっていうか、あれはヘヴィになり過ぎないようにっていうのもありますよね。描いててつらくなる時があるんですよ。読者もつらくなるとヤなんじゃないかなとか思って。だからそういうつらいののちょっと裏を返すっていうのかな。ブラックなユーモアとかで、本当はヤバい事なんだけど、ブラックな味つけにする事によって、ちょっと救いがあるっていうんですか。例えば具体的に言うと、この前のジョルノっていう主人公の時の作品で、1人仲間が消えるんですよ、途中で。それね、最初仲間を裏切って逃げるっていう考えだったんですよ。だけどいざ描こうとしたら、凄いヤバいと思ったんですよ。裏切るって物凄い描いててヤだなあと思ったんですよ。勇気がちょっとなかったですね。読者にも絶対これは許されねえと思ったもん。裏切りって少年誌のタブーじゃないかなと思いますね」

●それって少年誌だからって言うより、荒木さんの一貫した何かじゃないんですかね。

「うーん、でもね、悪の方にも私、感情移入してて好きなんですよ。ディオとか吉良っていう奴とかね。だからそいつの視点で描いたりしてるんですよ。悪には悪の気持ちがあるんだろうなって。だから読者もそれに感情移入するように描いたり。悪いことをするなりのね、動機っていうか」

●変な言い方ですけど、「悪を為す事においての正義感」みたいな?

「そうですね。その価値観のぶつかり合いで正義と悪に分けてますけど」

●主人公が女性って、今連載してる『ストーンオーシャン』が初めてですよね。

「女性もね、前は課題だったんですよ。やっぱりパンチとか、顔に受けられないじゃないですか、女の人って」

●そうなんですか?(笑)。

「だから今は時代が良くなったんですよ。80年代はあんな女の子出したらダメですよ。可愛い女の子じゃなきゃ漫画はダメ。どっちかって言うとロリコン系っていうのかな。だけど1人の人間として描けば、女の人も大丈夫だなあって。鼻血ぐらい出してても絵になるなって思ったんですよ」

●(笑)。

「まあ第1回目のあの辺はちょっと苦労しましたね。読者に可愛い子ちゃん路線で行くんだなっていう意識をさせないようにっていう。あえて汚い言葉使ったりとか、ちょっと肉体的な表現したりとか。可愛い子ちゃんが殴られたら、読者は『ええー!!』って思いますよ。殴られるぐらいじゃないと思うんですよね。『ジョジョ』って下手したら腕の1本も吹っ飛びますから(笑)」

●(笑)『ストーンオーシャン』は物語の展開って結構できてるんですよね。JAPANの方でお会いした時にチラッと聞いたんですが、ネタをバラすと読者に悪いからってあえて活字にはしなかったんですけど。

「(笑)もういいんじゃないですか。刑務所内だけの話になるっていう事は言いましたよね。物語は刑務所の中だけで行われます。道中もんじゃなくて、渦巻き型っていうか。中心に向かってくように」

●じゃあ最後に、今回BUZZの方でヘヴィ・ロック特集っていうのをやるんですよ。で、荒木さんのお薦めのヘヴィ・ロックの名盤5枚っていうのを――。

「ヘヴィ・ロックの概念がちょっと分かんないんですけども。レッチリもヘヴィ系に入るんですか」

●今回ウチの雑誌ではそういう事にしました(笑)。

「まずレイジの『イーヴィル・エンパイア』が入ってますね。あとリンプ・ビズキットの『シグニフィカント・アザー』。あとこれが私のNo.1なんですけど、バックチェリーの1枚目。ジャケットがいいんですよ。あとメタリカの『S&M』を入れとこうかな。最新ライヴですね。で、ボストンの『ウォーク・オン』」

●ボストン(笑)。ヘヴィ・ロックとして?

「ヘヴィ・メタじゃないの、あれ? 音はヘヴィ・ロックだけどね。あと私レッチリとか大好きですよ。あとはスキッド・ロウ、ガンズ・アンド・ローゼスでしょ。で、エアロスミスとニルヴァーナ。嫌いなのはパール・ジャムですね」

●へえ。そうなんですか。

「ハードロックってね、ちょっとエコロジカルな感じがあると思うんですよ。聴いてて気持ちいいっていうか。クラシックより全然精神的にいいと思うんですよね。強弱あんまないし。ずっとガンガンいってくれるから。で、パール・ジャムってちょっと神経に触るんですよね。音がなんかねえ」

●ふーん。面白い意見ですね。ボストンをヘヴィ・メタルと呼び、パール・ジャムの音はニルヴァーナより神経に触ると。

「ニルヴァーナは良い」

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 楼主| 发表于 2004-4-23 19:09:46 | 显示全部楼层

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2001年
Thrill9月号
题目:『二大人気クリエイター対談~金子一馬対談~』
週刊少年ジャンプにて長きに渡り連載が続いている『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦。そしてファンのあいだでは悪魔絵師という異名を持つ『真・女神転生』シリーズのアート・ディレクター、金子一馬。日常においてもファッションに多大な関心を持つこの二人は、ファッションの要素を自分の作品にどのように取り入れ、そして進化させているのか? また、二人の作品のルーツとは何なのか? 今だからこそ明かされる二大人気クリエイターの秘密に迫ろう!



★お互いのルーツについて
荒木飛呂彦(以下 荒木) まずお互いのルーツなんかについてお話ししましょうか。

金子一馬(以下 金子) そうですね。

荒木 まず仕事の内容なんですけど、ストーリーまで関わっているんですか?

金子 はっきりとは公表していないんですが、僕も考えています。

荒木 あっ、やっぱり! だってグラフィック集を見ていて、ストーリーに関わっていないと描けないデザインだと思ったんです。ただデザインしているだけで、こんなに多くのデザインができるのかと不思議だったんですよ。キャラクターとかの状況とかいろいろとあるじゃないですか。スタンドっていうのは、その技の特徴に合わせてデザインしていくんです。例えば水の中で活躍するスタンドであったら、こういうデザインにしなきゃおかしいみたいな。

金子 やはりキャラクターの行動原理みたいなところを考えていくと、こういうタイプのキャラクターだから、こういう格好をしている、そういうのがありますからね。

荒木 そうですよね。肩から毒ガスが吹き出すから穴がなきゃとか。それじゃあどういう穴がいいかな、みたいな。

金子 でも、スタンドの前にジョジョだったら、怪しいポーズとかほかにもいろいろとあるじゃないですか。あのへんはどうなんですか?

荒木 それはそのうち語りますよ……チョットあとで(笑)。

金子 あ、順番があるんだ?

荒木 そうそう(笑)。お聞きしたい順番があるんですよ。

金子 分かりました。じゃあ僕が聞かれちゃうんですね(笑)。

荒木 まず、自分のほうから言うと、ウチの両親がちっちゃい頃、本をいろいろと読んでくれたんですよ。『トム・ソーヤの冒険』とか、あとジュール・ヴェルヌの『海底二万里』とか。そういうのばっかでね、日本のじゃないんですよ。だから、なんか異常に外国へ対する憧れが強かったんですよ。で、食べ物や音楽にいたるまでそういうふうになっちゃって。だから日本食とかもあんまり好きじゃないんですよ。

金子 僕も和食あんまりなんですけど、でも寿司屋の息子なんですよね(笑)。

荒木 ハハハハ。ほんとに?

金子 それで目の前でアナゴとかの目玉にザクッ! とか串刺しているのを見て、イヤになっちゃった(笑)。でも、本に関しては僕はジュール・ベルヌとかよりは、ディズニーっぽいほうが多かったですね。音楽はどうですか? 荒木さんの作品読んでいたら分かりますが、洋楽好きそうじゃないですか。僕も洋楽大好きなんですけど、タケノコ族とか昔流行りましたよね? 僕、タケノコ族やってたんですよ。

荒木 あれ洋楽じゃないじゃん(笑)。

金子 でも、ジンギスカンとか(笑)。ああいうの聴いちゃうとおもしろいじゃないですか。そうしたら夜ヒットとか観れなくなっちゃって、そのまま洋楽にどんどん入っちゃって、ブラックとかファンク系が好きでしたね。

荒木 僕はプログレです。

金子 えっ、プログレ(笑)?

荒木 もろ’70年代ですよ。イエスとかエマーソン、レイク&パーマーとか。

金子 スタンド使いの名前はプログレばっかりじゃないですよね。

荒木 まぁ、全部ありなんですけど(笑)。

金子 僕が気になったのが“エシデシ*(AC/DC)”(笑)。結構親近感ありましたよ。*編者注:原文ママ

荒木 バンド名は何でもオッケーですよ、外国のものであれば。日本語がダメなんですよ。拒否反応が出ちゃって。仕事中にね、感情移入しちゃうというか。ちょっとピクッてきちゃう。「何こいつスカシたこと言ってんだ?」みたいな(笑)。

金子 まぁ、洋楽もかなりスカシたこと言っているんですけどね。

荒木 理解したらこっ恥ずかしくて聴けないことばっかでしょ(笑)。だから私の場合はリズムとか、音の広がりですよね。なんか空間があるんですよ、音と音の隙間の中に。なんかね、そこにグワッと入れるんですよ。ストリングスとかの微妙なところでね、待ちがあったりとか、風が吹いたりとかさ。だから、その人が何歌っていてもいいんですよ。

金子 そういうときはもう仕事がノリノリになったり?

荒木 そうそう、ノリノリになったり泣いたり。

金子 えっ、泣いちゃうんですか(笑)。

荒木 そう。「うわぁ~、切ないなぁ~」って(笑)。歌詞とか関係なく切なくなったりしません?

金子 いや、ありますあります。悪魔音階っぽいっていうんですか、なんか気持ちを上下させるものってありますよね。あれを上手く開発すれば人を操ることができるんじゃないですかね(笑)。



◎取材にはどこへ行く?
荒木 よく取材で海外とかには行かれるんですか?

金子 いえ、僕はあんまり行かないです。

荒木 じゃあオタク系の外国マニアですか?

金子 まぁそうです。人が一生懸命書いた本を一生懸命読んで、その人の情報をすべていただくというズルいやり方です(笑)。でも、時間があれば行きたいですけどね。荒木さんはよく行ってますよね?

荒木 私は場所限定ですけどね。イタリアとかが多いですね。イタリアは本物っぽいところがなんか好きなんですよ。他の国はその物真似みたく見えちゃうんですよ。彫刻とかを見ていても、「あ、これはあの彫刻のイミテーションだ」とか思ってしまうんですよ。

金子 僕はどっちかというともっと日本のアンダーグラウンドな場所を探索したいですね。新大久保で立っている人たちの生活をもっと見てみたいし、薬物とかもどういったルートで動いているのかとか知りたいですね。あくまでも作品の取材としてですけど(笑)。

荒木 それもゲームに関係します?

金子 そうですね。ゲームの世界観として現代モノが多いので、必然的に東京の今に興味があります。都会に限ったことではないけど、人の集まる場所には昼の顔と夜の顔がありますから、昼はともかくとして夜というか“闇”の部分のリアルさを描くことで、よりインパクトのあるメッセージを発信できるのかな、と思います。単純にクラブとかが好きというのもありますけど……。

荒木 クラブはどこらへんに行くんですか?

金子 どこということもないんですが、今は大箱が多いですね。若いときはマニアックな店にもよく行ったんですが、今はちょっと……。昔のクラブって自動で水が流れなくて、その代わりに便器に氷が置いてあったんですよ。それが解けて水が流れる仕組みになっていて。で、朝の4時頃トイレに行くとそれがすべて血だらけになっていて。

荒木 えっ、なんで?

金子 要はケンカですよね。グループ抗争みたいな。まぁ怖い思いとか痛い思いもしたけど、ヤンチャな時期にそういうものを見たり聞いたりしたことは、今の自分にとって大事な要素になってますよね。

荒木 でも東京が舞台なら東京がいいですよね。私が“スタンド”という概念を思いついたのは、エジプトなんですよ。というのは、向こうの人達ってすごく怪しいじゃないですか、見てくれが。それで全員悪党だと思って。

金子 ウハハハハハ。

荒木 こん中の誰が敵でもおかしくないなと。で、その人間を信用できないというか、いくら親切にされても、なんか怪しいんですよ。

金子 なんか腹に持っているんじゃないかと。

荒木 それで悪の力というか、もうひとつの力というか、スタンドを思いついたんです。

金子 ああ、だからマンガは最初エジプトから始まったんですか!?

荒木 そうなんですよ。まぁ、編集担当さんがエジプト好きだったというのもあったんですが。住んでいる人達のパワーがホントすごかった。

金子 やっぱ行ってみないと分からないことありますよね。

荒木 そこから近くの人は力が強いだろうけれど、遠くにいる人は力が弱いとか、いろいろとルールを作ったんです。

金子 何でもできちゃうとつまらないんですよね。荒木さんのマンガは弱いところがいいんですよ。弱点を克服していくとか。ウチのゲームは悪魔を使役するものですから、そこでちょっと違うニュアンスというか、悪魔を守護霊として付けたらどうだろう? ってなったんです。そこからペルソナが生まれたんです。で、守護霊なんだけれど、その属性はインドの偉い神様だったり、どこそこの妖怪だったりしたわけです。ただ名前が示すとおり、ペルソナって“個性”じゃないですか。もうひとつの化身ですよね。そのキャラクターの、なんていうんですか、今の格好や、しゃべり方、やっている仕事までいろいろとあるわけですよ。そういうのをすべてそこに集約してみようと思って。そういった意味ではゲームで自然とキャラクターが動いてくれましたね。



★絵を描くようになったキッカケ
荒木 金子さんがグラフィック・デザイナーになろうとしたキッカケはなんだったんですか?

金子 昔っから絵は描いていたんですけど、最初は漫画家になりたかったんですよ。でも、中学時代に女のコにもてたいなってなってきたときに、服装とかもちょっと悪ぶってみるとか、そっちにいこうとしちゃって失敗したんです(笑)。で、ある一定の年齢になったときに仕事何をやろうかなってなって、ミュージシャンにもなれないし、なんにもなれない。そして最後に残ったのが絵だったんですよ。で、会社に入ってみたはいいですけど、自分の力がたいしたことがないなってまたまた判明して、そこから努力した感じですかね(笑)。

荒木 私はね、学校のクラブで剣道とかやっていたんですが、一回も誉めてもらったことがなくて。勝っても負けても。でも漫画描いたときはね、「上手いね!」ってみんなに言われたんですよ。だからその気になりましたね。あと友達にね、すげぇ喜ぶヤツがいたんですよ。「これ最高じゃん!」みたいな。

金子 ハハハハ。既にその頃から編集者みたいなのが側にいたんですね。

荒木 そうそう編集者みたいなのが(笑)。で、ほんとその気になってきてさ、じゃあ明日もちょっと徹夜して頑張ろうかなって。この絵柄だとやはり永井豪さんですか?

金子 そうですね、永井先生の影響は強いですね。あと仮面ライダーとか、怪獣とか……。

荒木 あ、怪獣の影響はあるね、絶対!

金子 怪獣の名前とか全部言えるんじゃないですかね。ライダーカード見せられても、怪人の名前全部言えますからね。でもおもしろいのが、デザインしていくうえで資料とか調べていると、その元ネタが分かってくるとこですね。ウルトラセブンの怪獣とソックリの土偶を発見したりとか。

荒木 ああ、あるある。

金子 鎧をモチーフに服のデザインをしようかなって思ったときに気付いたんですけど、鎧を省略していくとウルトラマンのコスチュームになるんですよね。西洋甲冑を線だけで模様にしていったりするとなるんですよ。

荒木 究極の抽象画ですね。ピカソとかもアフリカの仮面とかを見て、どこまで簡単に描けるかとか試していたそうじゃないですか。同じですよ。確かにウルトラマンの形は究極ですよ。スヌーピーとかも絶対真似できない形なんですよ。あんなの描けない、普通。

金子 どうしてああしようと思ったんだって思いますよね(笑)。

荒木 ウルトラマンもこれ以上簡単にしてカッコイイのはできないですよ。

金子 それに誰にでも描けますからね。だからあとからあとから増やしていくのは簡単なんですよ。でも削ぎ落としていく作業はホント難しい。

金子 普段はどういう格好をしているんですか? もっとキチッとしているんですか?

荒木 めったにネクタイとかする格好はしないですよね。でも、なんか自分にしっくりくるブランドとかってないですか? ブランドでも絶対に似合わないっていうのがあるんですよ。プラダとかは着ても合わないんです。自分じゃないというか。あとグッチもダメ。

金子 確かにそういうのはあるかもしれませんね。僕はゴルチエが多いんですけど、よく買いに行くんです。それで結構馴染みなんで、「マンガ家さんとか来る?」なんて聞くとジャンプ系のK・Mさんとか、T・Bさんとか来ているらしいですよ。K・Mさんなんかは一度にウン十万くらい買っていくそうで。「すげぇーな!」とか思いますよね。T・Bさんは友人とか彼女に買っていくそうですけど。「なんかマンガ家もいろいろやってるなー!」とか思いましたね(笑)。

荒木 僕は買い物自体あまり行かないですね。ブランドではベルサーチとかドルチェ&ガバーナとかですね。でもそんなにドカッといかないですけど。でも、ファッションといえば、モデルとか眺めているのが好きですね。モデルってなんか妖怪っぽいじゃないですか。首をひねっていたり、口が異様にでかかったりとか。そこらへんがクルときがあるんですよ、ビビッと。で、模写していくと次第にジョジョのキャラクターっぽくなってくる(笑)。腰をくねらせて立っていたりとかね。ねじらせるのは、もうイタリアの定番なんだけど。

金子 そういうのがジョジョとかの謎のポーズと化していくんですね。「ズキューン!」とか、血管つかんで「コリコリしてるぞぉ~!」とか(笑)。ペルソナで体力を回復してくれる妖精が登場するんですが、その妖精の名前がトリッシュっていうんですよ。名前はファッションモデルのトリッシュ・ゴフからとったんですよ。まだ彼女がそんなに有名じゃなかったときに、「あ、このコ可愛いな!」って思って。名前もおもしろいし。でも、しばらくしたら超有名になっちゃって「ヤベぇー!」とか思って(笑)。

荒木 でもその頃から彼女のことを知っていたのはスゴイですよね。私がトリッシュ・ウナを考えたときは超売れていたときだから。

金子 モデルの名前ってみんなカッコイイじゃないですか。シャローム・ハーローとか。

荒木 彼女もでっかいつり目でカッコイイですよね。

金子 最近大ぶりな人よりも細身のモデルのほうが多いですよね。デボン青木とか。

荒木 デボン青木も不思議な感じだよね。

金子 彼女、ロッキー青木の娘だって知ってました?

荒木 え、そうなんですか? 誰ですか、ロッキー青木って(笑)。

金子 レストランのベニハナって知ってます?

荒木 あー、ハイハイ。

金子 あそこのオーナーなんですよ。それはそうと仗助(ジョジョの奇妙な冒険四代目主人公)あたりがフェレがどうのとかあったじゃないですか。だから荒木さん好きなのかな? って思って。

荒木 でもホントはこれ描いても分かんねーだろうなって思いながら描くんですけどね。

金子 モスキーノとかね。

荒木 ああ~、モスキーノも良かったね! あれが出たときはびっくりしたよ。ピース・マークのデザインとかになるんだよね。

金子 ダブルのスーツとかもスゴク特徴的で。ボタンが目の代わりになっていたりして、顔になっちゃうんですよね。最近のデザイナーではジョン・ガリアーノとか。アレキサンダー・マックイーンとか。スタンド使いにもいるけど(笑)。

荒木 あと僕はロベルト・カバーニですよね。いるんですよ、最近出てきた人が。東京にはお店がないんですけど。危な系のお姉さんの格好なんですよ。ああいうのは「いいなぁ!」とか思いますね。

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发表于 2004-4-23 19:16:20 | 显示全部楼层

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贴日文是一种原罪……

召唤翻译~~~~~~~~~~
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 楼主| 发表于 2004-4-23 19:21:13 | 显示全部楼层

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原谅我吧~~~~~除非我懂日语~~~~~555
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发表于 2004-4-23 20:17:01 | 显示全部楼层

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发表于 2004-4-24 13:41:57 | 显示全部楼层

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哦哦
好象又有事可做了



(其实 我是想哭的。。。。。)

待我慢慢搞来~~
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发表于 2004-4-24 14:36:16 | 显示全部楼层

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辛苦鞘了~
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发表于 2004-4-24 14:58:50 | 显示全部楼层

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哦哦呼呼~~谢谢猫知道慰劳 我已火大了

哪恁篇篇芥末长的 看了就手抖

先来最短的八 2楼的95年的访谈 其实就是让荒木老师谈谈怎样才能画出好作品 老师用了替身的概念 有趣
对于想做漫画家的同志也许有用。。。

1995年
少年周刊的访谈
题目:『hopstip賞~漫画家的替身~』
替身名「角色奇迹」
能力:能将漫画的“核”——角色的魅力提升的替身 这种能力对漫画家来说是绝对需要的
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将留下深刻印象的流行创作到角色中去也是种方法 通过只有这样的人物才会有的发型 小道具等来突出他的特征 在漫画中 即使是象左图中(图呢?图?)的傻家伙也会看起来不那样傻(傻吗?)将角色设计得性别不名也是荒木飞吕彦所喜爱的 然后 将象左图这样的家伙设计成非常老实的想法古板的人也会很有意思

替身名「灵感天堂」
能力:能在作品中加入自己个性的替身 如果没有这样的替身 画出的作品就容易被说成是“大路”的东西
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我、荒木飛呂彦时刻注意将“自己的生活”和创作关联起来 既是说 不管是怎样的科幻作品或是奇妙的故事 故事里的主人公们的想法 行动的原因等都是和作者在生活中体验到的一致的 我觉得这样的作品更能说是包含了属于自己的“灵魂”

(以下这段估计是荒木老师现编的 充分展示了漫画家的狂想症。。。)
责编 哎呀 真有趣 这作品真好
漫画家 恩!这编辑的态度和往常不一样 夸我夸得太厉害了 可疑 会有什么糟糕的事发生吗 难道他的家人被抓作人质 被逼着要以“以表扬杀人”吗 不 或许是他是和编辑有着同样的脸的另一个人。。。也许是被宇宙人附身了


替身名「全角度阻击手」
能力:即使说表现力 有了这样的能力就能将作品自身的魅力增加几倍 想象力和观察力是这个能力的关键所在

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因为JOJO是以「奇妙的冒険」为主题的作品 理所当然 在画中也需要现实中的“非现实”的魅力 所以 根据场合会有一些以一般人的视角绝对无法看到的角度的构图 在现实中是绝对看不到象左图这样的(又来了 图呢 楼主 图~~~~)构图的

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发表于 2004-4-24 15:13:56 | 显示全部楼层

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还有 恩 3楼的访谈我先报名翻 是由日本全国的读者写信问老师关于漫画创作的问题的 满有价值(这种活动WJ一直有 小(火田)健老师拉许斐刚拉很多漫画家都有做过讲座 以前就觉得很好了~~^^)

其他的都是问些零星问题的访谈了 又八是追星族(100问的后遗症 厄。。。)又那米长。。。。。
八搞了 抱歉.............
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发表于 2004-4-24 19:24:22 | 显示全部楼层

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太感谢了~~~

荒木的话真的很有意思~~

期待后面的翻译~
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发表于 2004-4-24 19:53:15 | 显示全部楼层

[带部分中文翻译]荒木老师的几次访谈

什么啊?
怎么我看到的全是些框框啊........
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发表于 2004-4-24 23:02:09 | 显示全部楼层

[带部分中文翻译]荒木老师的几次访谈

鞘!
偶支持你!
后面几篇也蛮好玩的,全翻了吧!
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